2012年12月23日完成

スリランカにJICA野球隊員が派遣されてから10年目となる2012年12月23日、ついに歴代隊員とスリランカ野球指導にかかわった日本人たちの夢の一つであった野球場が完成しました。こけら落としとなる試合には、神奈川県高校選抜チームがスリランカを訪問しスリランカチームと対戦をしました。

野球場の存在は日本人にとっては当たり前のこと。日本にはいくつの野球場があるのでしょうか。たぶん小さいものも含めれば1,000はあると思います。その野球場がスリランカにはなかったのです。

日本大使館関係者やJICA関係者の皆様、ホテルAZ元社長様による寄付、難航する調整を最後までやり遂げたに渡辺氏(同協会副理事長)などの尽力により完成しております。

 

↓以下、JICAホームページより抜粋

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同球場は外務省・草の根文化無償資金協力とJICA寄附金を原資として2012年5月に建設が始まり、12月22日に一次工事が完了しました。フェンス、内外野域の排水溝設置など球場の基礎工事を草の根文化無償で行い、フェンスに沿って設置されたメイン排水溝と今後二次工事で設置予定の観客席、芝敷設工事などをJICA寄附金で行っています。

スリランカの野球に対する日本の協力は、2002年の初代野球隊員派遣に遡ります。当時スリランカで野球はメジャーなスポーツではありませんでした。初代野球隊員の植田一久さんを皮切りに、2代目後田剛史郎さん、3代目漆原伸也さん、そして現在派遣中の4代目渡辺泰眞さんが歴代スリランカナショナルチームの監督を務め、大学生・中高生への指導も含めて、広く野球の普及に尽力してきました。2009年にタイで開催されたアジアカップでスリランカナショナルチームは3位入賞、2010年には初めて世界大学野球選手権大会に出場、2011年の世界ランキングで32位(72カ国中)に入るまでに成長しました。2012年、スリランカ教育省は小中高校における課外スポーツ推奨7種目に、サッカー、バレーボールなどスリランカで昔から人気の高い種目とあわせて野球を加え、2011年時点で5,000人にまで増えた野球競技人口のさらなる増加が期待されています。

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左側:神奈川県高校選抜、右側:スリランカ18歳以下代表、主審:相談役スジーワ氏
左側:神奈川県高校選抜、右側:スリランカ18歳以下代表、主審:相談役スジーワ氏